色彩を教えていると、生徒たちから、「検定の勉強しても将来役に立たないでしょ」と言われることがあります。
その時に私は、自分が制作しているアクセサリの話をします。

この写真は空の色をテーマに制作したアクセサリです。
ところで、みなさんは、「空の色ってなんで青いか知っていますか?」
という質問を投げかけるのです。
それを知らないで、空の絵を描いていたり、空に関連するものを作るのって、お客さんやクライアントに対して説得力のある説明ができますか?
例えば、猫の可愛さを伝えるのに、猫を飼っている人と飼っていない人、どちらの人の話に耳を傾けますか?どちらが説得力あると思いますか?
空の色がなんで青いか、これを知っているだけでもきっと、相手に空の色のアクセサリの良さを伝える説得力になります。
色彩検定では、配色のセンスを磨く様々な方法も学習することができます。
なんとなく色合わせをして配色のセンスを磨くよりも、色の理論を知ったうえで配色のセンスを磨いたほうが、近道ですし説得力があるのです。
例えば、学生の作品作りにおいても、コンセプトができないなどある場合は、なぜこの色を選んだのかという理由を添えるだけで、コンセプトがよりよいものとなります。